おはようございます!

昨日 、株主優待を取得するには、一般信用売りできる銘柄を多数持っている証券会社の口座を開いておく必要があると書かせていただきました。

しかし、そもそも、現物株を取得すれば、優待の権利を取ることができるのに、何故、信用売り(制度信用売りor一般信用売り)も同時に行わなければいけないのか。今日はそのことについて書きたいと思います。

確かに、現物株を権利日(3月決算の場合、3月末日から起算して4日前)に購入して、翌営業日に売却すれば、それだけで優待の権利は(配当金が出る会社は配当金も)取れます。

ただ、優待や配当金を取りたい人が殺到して、購入日よりも翌日の売却日に株価そのものが下落する傾向が強い、というリスクがあるのです。

つまり、優待取りのためにA株式を300円で1000株購入して、翌日293円に株価が下落した場合、株価の下落による損害(7円×1000株=7000円)が出てしまうわけです。

もしA株を購入して得た優待+配当金が7000円を上回るもの(クオカード5000円+配当金が3000円等々)な
ら、総額で損はしない計算になりますが、株価の下落が激しかったときは当然損をする可能性が高くなります。

                                                
                

そこで、権利日に、次の2通りの方法のどちらかで売り買いを同時に立てれば、株価の下落に対するリスクを回避できるわけです。

①現物で株式取得+制度信用売りで、買いと売りを同時に注文するクロス取引をし、翌日売り買いを相殺して優待をゲットする。

②現物で株式取得+一般信用売りで、買いと売りを同時に注文するクロス取引をし、翌日売り買いを相殺して優待をゲットする。


つまり、クロス取引とは、権利日の相場が開く前に、寄付(AM9時:相場が開く時間)+成行(相場が開いた時に決まる株価の初値で買える)で、現物買いと信用売りの注文を同時に出し、どちらも同価格で決済してしまうということなんです。

例えば、現物で「A株を1000株:現物買いで注文」と、「A株を信用取引で1000株を信用売り」する注文を寄付+成行で同時に出す。株価はどちらも同額で決済されるので、手元には、「①株価300円の現物A株1000株」と「②株価300円で信用売りした信用売りA株1000株」が残るというわけです。

そして、翌営業日に①と②を現渡し(相殺)すれば株価そのものの下落のリスクを負うことなく、優待権利(+配当金)を無事ゲットできるわけです。※株価の売り、買いにはそれぞれ105円の手数料(GMO証券の場合)と信用取引にかかる金利が別途かかってきますが、ここでは説明の便宜上、除外して書いています。

説明がくどくなってしまいましたが、このような手法で、慣れれば簡単に株主優待が取得できるので、チャレンジしていただけたらなと思います。

最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^)


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